カードローンとキャッシングの違いについて

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カードローンとキャッシングという用語については、消費者金融での借入のことをキャッシングと呼ぶこともあるのですが、最近では、消費者金融や銀行での借入はカードローンと呼ばれ、キャッシングというと、クレジットカードのキャッシングのことをいうようになってきています。

このページでは、カードローンと、クレジットカードのキャッシングとの違いを整理しています。

クレジットカードのキャッシング機能との違い

一般的に、クレジットカードに付帯しているキャッシングとカードローンでは限度額や金利に大きな違いがあります。その違いを知っておかなければ後で損をしてしまうかもしれません。

では、クレジットカードのキャッシング機能とカードローン、具体的にはどこが違うのか、チェックしていきましょう。

限度額や金利の違い

まず最初に、あなたの頭にインプットしなければならない事があります。

それは「クレジットカードのキャッシング限度額は、ショッピング限度額の中にある」ということです。

クレジットカードのキャッシング枠はカード発行の申込時や契約の更新時にカード会社側が設定したり、あるいは自分から「クレジットカードにキャッシング枠もつけて下さい!」と希望したりすることで設定されます。しかし、カードローンの限度額との大きな違いがここに潜んでいるのです。

例えば、Aさんが持っているクレジットカードにはショッピング枠が100万円あったとします。そして、キャッシング枠が50万円に設定されていたとします。(余談ですが、これをS100 C50と表記したりします)

この場合、Aさんがキャッシングで50万円を借り入れると、Aさんの100万円あったはずのショッピング枠は残り50万円になってしまいます。つまり、キャッシング枠というのは「ショッピング枠の一部を現金で使わせてもらっているだけに過ぎない」のです。これを頭に入れておかなければ、後々トラブルに発展しかねませんから注意が必要です。

では、クレジットカードのキャッシング枠には、平均でどれくらいの限度額が設定されているのでしょうか。

先述の通りクレジットカードのキャッシング枠は、そのカード自体が持っているショッピング枠に依存します。

つまり、ショッピング枠が50万円のカードでキャッシング枠が80万円あります、という事は通常起こり得ないのです。

同様にショッピング枠が仮に200万円、キャッシング枠が100万円あるカードでも、既にお買い物の方で150万円を利用して残りの限度額が50万円になっていたとしたら、キャッシング枠はそれに応じて少なくなってしまいます。

また、クレジットカードのキャッシングの場合はあくまでお買い物用のクレジットカードに対して付帯している機能、という位置づけという事もありキャッシング限度額は50万円程度で、金利は一般的にほぼ18%となっています。

ここにクレジットカードのキャッシングとカードローンの大きな違いがあるのです。

カードローンはそもそも性質上ショッピング枠がありませんので、100%フルにキャッシング枠が設定されていると思って頂いて差し支えありません。限度額も審査に応じて1万円から800万円程度までと、比較的大きな額を借り入れることが可能です。

一方でカードローンの限度額は審査によって個別に設定されます。

申込者の収入や個人信用情報の状態によって、1万円から最大数百万円まで、比較的大きめの金額を設定してもらうことも可能です。

しかし、一人ひとりの年収に対して3分の1までを貸付限度額とする、という総量規制の対象となるカードローンもありますので注意が必要ですね。

審査の違い

クレジットカードのキャッシング機能はそもそも、クレジットカードを発行する際にキャッシング枠を設定して欲しいとお願いすることで、カード発行審査の時に同時にキャッシングに対する審査も行われます。

お手持ちのクレジットカードにキャッシング枠が設定されている場合はすでにその審査を通過していてキャッシングが利用できる状態になっていることがほとんどです。

一方でカードローンの場合は、まずは借入をする際に、最初のステップとして申込みと契約を行う必要があります。

申し込みから契約まで、審査時間は状況や申込先の会社によってまちまちです。しかし、最近では消費者金融系のカードローンなどは非常に審査スピードが早いことでも人気を博しているため、スムーズに審査や手続きが進めば最短で1日から2日、長くても数週間以内には契約と借り入れの実行まで進むことが出来るでしょう。

審査自体は申込みの際に申告した勤務先や年収額、他社でのローン借入状況などの情報を元に個人信用情報も確認されますので、虚偽の申告などはしないように注意が必要です。

このように、一見似ているクレジットカードのキャッシングとカードローン。本質的にはお金を借りることに変わりないのですが、よく見てみると審査や性質が少しずつ違うということがわかります。

返済方法の違い

カードローンとキャッシング機能では、借り入れた資金の返済方法にも大きな違いが存在します。

カードローンの場合は、やろうと思えば借り入れを実行した次の日に一括で返済をすることも可能ですし、毎月決まった金額を返済することで月々の返済額を抑えるなどのコントロールも可能です。

反対にクレジットカードのキャッシング機能の場合は、基本的にはクレジットカードに付帯するキャッシング機能、という位置づけなので翌月一括返済が原則です。

この場合はクレジットカードのショッピング枠利用分とキャッシング利用分を合算して翌月に支払いをする必要があるため、その支払額は非常に大きなものになります。

滞納したときの違い

クレジットカードのキャッシングを滞納した場合、つまり翌月一括返済の資金を返済できなかった場合には、まず滞納から数日後にあなたへカード会社から電話、もしくはハガキや封書で連絡が入ります。

この連絡の内容はクレジットカード会社によってまちまちですが、ほとんどの場合は

「何らかの理由で今月分のお支払が確認できませんでした。ついては○日に再引き落としをするので準備しておいてくださいね」

という内容か、

「今月分のお支払が確認できませんでした。ついては至急、ここの口座に代金を振り込んでくださいね」

という内容になります。

なおこの段階で、クレジットカード会社によっては買い物枠ごとクレジットカードの利用を一時停止される事もあるので注意をしなければなりません。

キャッシングは元々ショッピング枠の中の一部ですから、当然の措置とも言えますね。公共料金などの支払いにクレジットカードを利用している場合は、タイミングによってはそういった料金の決済もクレジットカード側で弾いてしまうため少し面倒な事になってしまいます。

その後の対応はクレジットカード会社によってまちまちですが、大原則としてその月に請求されていたキャッシング枠とショッピング枠の合計を払わなければ、クレジットカードの利用再開はありません。

さらに、その状態がおよそ10日から20日程度継続してしまうといよいよクレジットカードの強制退会というペナルティも視野に入ってきますから、この期間に入る前に何とか支払いを済ませたいものです。

どうしても支払いが難しい場合は最低限電話などを放置せず、きちんと担当者に連絡を入れて事情の説明をするとある程度は事情を聞いてくれるかもしれません。

一方で、これがカードローンの場合はどうなるのでしょうか。

こちらもクレジットカード同様、滞納から一定の時間が経過した段階でカードローンの会社からあなたに電話連絡が入ります。カードローン会社の場合はクレジットカード会社に比べて督促の連絡も少し厳し目で、最初から電話で連絡が来ることがほとんどです。会社によっては支払日の翌日午前中に電話が入ることもあります。

これはクレジットカードとも共通ですが、この段階ではまだ支払い忘れや何か事情があって「資金はあるけれど払込が遅れてしまった」というようなケースを半分想定した様な雰囲気で連絡が入ります。

ただし、この連絡を数日に渡って無視してしまうと信用は悪化の一途を辿ることになりますので必ず連絡はつけられるようにしておきましょう

電話連絡が数日に一度来るような程度の間に払い込めれば、個人信用情報にもまだ傷がつかないケースがほとんどです。

どういうときにどちらを選ぶべき?

先述の通り、カードローンとクレジットカードのキャッシング機能には様々な違いがあり、両者ともにメリット・デメリットとも呼ぶべき特徴を持っています。

実際にカードローンを選んだ方が良いタイミグと、反対にクレジットカードのキャッシング機能を利用した方が良いタイミングについて具体的な例を見てみましょう。

カードローンを選んだ方が良いのはこういう時

一般的に最高限度額がクレジットカードのキャッシング枠に比べて高めに設定される傾向にあるカードローンですが、借入額が高くなるとその分金利も若干低めに設定されるようになります。

さらに月々の返済についてもある程度返済額などをコントロールしながら行うことが出来ることも魅力のひとつですよね。

そういった事を考えると、カードローンを選んだ方が良いのは、

  • 比較的大きな金額をある程度の期間をかけて返していきたい場合
  • 翌月一括での返済は厳しいという場合
  • 金利が気になる場合

こんなケースでは断然、カードローンを利用する方がお得といえます。

クレジットカードのキャッシングを選んだ方が良いのはこういう時

では、クレジットカードのキャッシングを選んだ方が良いのは、どういう時でしょうか。

クレジットカードのキャッシング機能は多くの場合においてクレジットカードを取得した時に最初から付帯しているので「少額を今すぐ借りたい場合」におすすめです。

キャッシング枠が設定されていてそれが有効になっている場合は、どこに審査を申し込むでもなく、また長い時間をかけることもなく、即座に現金を手にすることが可能です。

各カード会社のATMやコンビニなどにある提携ATM、さらには銀行が稼働している平日日中の時間帯であればクレジットカードのウェブサイトにある会員メニューなどから口座に振り込んでもらうよう手続きをするなどの方法を取ることで、まるで銀行口座から資金を引き出す様なスムーズさで出金することが出来ます。

ただし、翌月一括返済というのが大前提ですから大きな金額には不向きでしょう。

つまり、クレジットカードのキャッシングを選んだ方が良いのは、

  • 数時間単位で今すぐ借りたい時
  • 入用の金額がそこまで多くない時
  • 翌月一括返済でも問題がない時

この3点に当てはまる時は、クレジットカードのキャッシングがベストです。

クレジットカードのキャッシングは、少額をすぐ返済できる時向きなので、ある程度の金額で、今すぐに借りたいときには、即日融資可能なカードローンの方が良いかもしれません。>>おすすめの即日融資可能なカードローン

参考1: クレジットカードのリボ払いとの比較

ところでカードローンの返済と、お買い物に利用したクレジットカードのリボ払い、どちらも返済であることには変わりませんが、どのような違いがあるのでしょうか。比較してみましょう。

そもそもカードローンの返済方法にも会社によって様々な契約がありますが、今日のカードローン界で比較的ベースとなっている考え方があります。決まった金額を決まった日時に都度返済していく「約定返済」というものがそれに当たります。

ここにリボルビング払いやミニマムペイメント方式などのルールが被さってくることになるのですが、原則は「いくら借りても毎回キチンと決まった額を返していけばOK」というのがカードローンです。

一方で、クレジットカードでお買い物をした利用分を分割して払っていく方法にも、リボルビング払いという考え方があります。

これも先程と同じく、決まった金額に利息を載せて毎月同じ額を払っていくという方式に違いはないのですが・・・クレジットカードでのお買い物に対するリボルビング方式での支払いには「割賦販売法」という法律で定められた「包括支払可能見込額」が大きく関係してきます。何やら小難しい「ガクモン」の様な話に見えますが、これは至ってシンプルな事なんです。

国が過剰なクレジットカードの利用を規制して、少しでも自己破産などに至る人を減らそうという趣旨のもと2010年12月から施行した改正割賦販売法という法律の中に、このルールがあります。

このルールではクレジットカードでお買い物をした利用代金をリボルビング払いなどで払っている人に対してカード会社が、その支払が可能だろうと見込まれる金額を一人ひとり算出していくことが決められています。

このためクレジットカード会社各社では、ショッピング1回払い利用可能枠と呼ばれる「一括で返せるなら使っても良いよ」という枠と「このくらいの額までなら、分割を受け付けてあげるよ」というショッピング1回払い以外、利用可能枠 (割賦枠)をそれぞれ設定することになったのです。

同じリボルビング払いでも、クレジットカードでのリボ払いにはこういった決まりが定められているので、その枠の中で支払いをすることになるのですね。

参考2: クレジットカードの現金化とは?

最近よくネットの広告や繁華街の看板などで見かけるようになった、クレジットカード現金化。

これは一体、どういうことなのでしょうか?

このカード現金化はクレジットカードに備わっている買い物枠(ショッピング枠・通称S枠)を悪用して現金に替えてしまうという行為全般を指します。

言うまでもありませんが、クレジットカード会社側は当然これを許可していません。それどころか、この行為が発覚した場合にはクレジットカードの強制退会はもちろん更に社会的なペナルティを受けてしまうケースもありますので、充分な注意が必要です。

クレジットカードの現金化業者にも様々な業者が存在しますが、共通しているのはクレジットカードの買い物枠を現金に替えてしまうという手法をとっていることです。

手口は色々とありますが、基本的には「買い取り型」と呼ばれる手法を用いることが多いのが通説です。

まずクレジットカードの買い物枠を現金化したい人が業者へ申し込みを行います。申込みを受けた現金化業者は、それぞれ「この商品をネットショッピングのクレジットカード購入で決済して下さい」などと案内したり「●●のお店でこの商品をカードで購入してきて下さい」と誘導することで、指定の商品をクレジットカードで購入するように促します。

そこで申込者が実際に購入して来たら、次はいよいよ現金化です。業者は申込者が購入した商品を受取り、前もって案内していた手数料を差し引いて申込者に現金をキャッシュバックするのです。

手続きにかかる時間はまちまちですが、スムーズな進行だった場合は時間にしておよそ数時間以内には申込者に現金が入ると言われています。

そういった事情があり、このカード現金化がルール違反である事や、結局は債務が増えてしまうだけであることを国民生活センターや各カード会社、ならびに各カード会社をまとめる立場にあるクレジット協会までもがそれぞれ呼びかけているにもかかわらず、利用者が絶えないのが現状です。

まとめ

これらの情報をまとめると、下記の様になります。

  • クレジットカードのキャッシング枠は原則翌月一括返済でショッピング枠の一部!限度額は低めだがすぐに借りられるのが魅力
  • カードローンは毎月一定額を返済!審査によっては高い限度額で低い利率も実現可能
  • 翌月全額返せてすぐに借りたいならクレジットカードのキャッシング、そうでないならカードローンがあなたの味方に

特にクレジットカードのキャッシングについては翌月一括返済であることをご存知でない方も多かったのではないでしょうか。

こういった違いをしっかりと知っておくことで、いざというときに賢い立ち回りが実現出来るようになりますね。

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