カードローンを借りた本人が死亡したらどうなる?

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本人が死亡した場合、負債は相続の対象になる

人間誰しも、いつお迎えが来てその天寿を全うするかわかりません。

それは現在カードローンやキャッシングなどで借り入れをしている人も例外ではなく、借金を抱えた状態で不幸にも死亡してしまうケースは多々あります。

そのような場合、死亡した故人の負債はどうなるのでしょうか。

原則的に負債、つまり借金も遺産として相続の対象になります。これはいわゆる負の遺産と呼ばれ、不動産や預貯金、貴金属などのプラスの遺産と同様に定められた人間が相続をすることになります。

誰がどのくらい相続するのか?

通常、故人の遺産は民法第九百条に定められた法定相続分という考え方に則って親族などに割り振られるのが一般的です。この考え方に当てはめると、それぞれ下記のような相続割合となります。

  1. 配偶者の他に、子供、父母、兄弟がいない場合:配偶者が100%その遺産を相続します。
  2. 故人に子供がいる場合:配偶者が50%、残りの50%を子供がそれぞれ均等に分け合います。
  3. 故人に父母、配偶者がいる場合:三分の一を父母が相続、残る三分の二を配偶者が相続します。
  4. 故人に配偶者・兄弟がいる場合:4分の1を兄弟が相続し、残る4分の3を配偶者が相続します。

この様に配偶者を筆頭に故人に間柄が近ければ近いほど、その相続分は多くなります。例えば「現金に変えられる遺産が100万円あって故人のカードローンの借金が300万円分残っている」という場合は、遺産としてはいわゆる200万円分の赤字になってしまいます。

こういった場合に行えるのが、相続放棄という手続きです。

相続放棄もできる

上記の様にプラスの遺産とマイナスの遺産を天秤にかけた場合にマイナスの遺産が勝ってしまう様な場合には、相続放棄という手続きを取ることが出来ます。

つまり「プラスの遺産もいらないかわりに、マイナスの遺産についても私はいりません。相続人を降ります」ということが可能なのです。

相続放棄は家庭裁判所で手続きと届け出をすることが可能です。まずは家庭裁判所で相続放棄申述書というものに加えて故人の戸籍謄本、住民票除票などすでに本人が亡くなっていることを証明する書類、そして届け出をする人の戸籍謄本などを提出します。

その後聞き取りや照会などの手続きを経て相続放棄が認められると「相続放棄申述受理証明書」という書類が発行されますので、それを各債権者に提示することとなります。

ただし、相続放棄は「自分が故人の相続人である」と知ってから3ヶ月以内に行わなければなりません。家庭裁判所の手続きにも何だかんだと時間がかかるので、葬儀や法要などで故人をきちんと送り出してから着手したのでは時間が足りなくなってしまうケースも多々あります。

親しい人が亡くなった場合には何も手に付かないことがほとんどですが、こういったところにも注意を向けるようにしなければなりません。

本人死亡の場合の各社の対応

本人の負の遺産を相続するにしても、その相続を放棄するにしても放っておけないのが故人が契約していた各債権者です。主要な消費者金融会社や銀行各社に対しては、どのような対応が必要なのか確認していきましょう。

SMBCモビットの場合

契約者の死亡時は相続人など、家族から連絡を入れるようにします。

故人の生前の契約状況によって対応が異なるので、死亡から日数が経過しないうちに速やかに連絡や手続を行うことが重要です。

プロミスの場合

相続にかかる部分で各種手続きにもタイムリミットがある関係上、速やかに家族からプロミスコールへ連絡を入れ、本人死亡の通知を行います。

この時、長期間にわたり手続きを放置していると「延滞」という扱いになり、訴訟などに発展する恐れもあるので死亡の連絡と手続きが遅延しないよう注意が必要です。

アイフルの場合

相続人に該当する人間から連絡を入れ、死亡者の債務状況等をまずは確認します。

その他家族の場合でも連絡自体は受け付けてくれますが、個人情報にかかる具体的な部分もあるため、原則として関係者となる相続人からの連絡が必要です。

新生銀行レイクの場合

死亡から日数が経過しないうちに家族から連絡を入れるようにします。

連絡を入れているのが間違いなく死亡者の家族であることを確認した後、具体的な手続きについての案内となります。死亡診断書などの必要性についてもケースによって異なるため、まずは家族から速やかに連絡をすることが必要です。

アコムの場合

大原則として故人の死亡を通知せずに放置をしていると支払いの遅延となり、延滞が発生します。

家族が知らないままいきなり督促などの郵送物などが届いてしまう場合があるので、死亡者の家族からできるだけ速やかに本人死亡の旨を通知して対応を協議するようにしましょう。

三井住友銀行カードローン

個別の案件によって対応が異なるため、まずは家族や相続人の立場にある人間から本人死亡の一報を入れることが大切です。具体的な対応については、その後担当者とのやり取りとなります。

まとめ

キャッシング等の契約者が亡くなった場合には、家庭裁判所への相続放棄の手続きや各債権者への通知など、やるべきことが沢山あります。

まずはどの金融機関からの借入があるかを整理し、その会社になるべく早く連絡しましょう。

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