カードローンの与信とは?

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各種借り入れやカードローンの審査の際に、必ずと言っていいほど登場する言葉があります。それが「与信」です。

この与信とは文字通り「信用を与える」、つまり貸し手側が借り手側について審査や調査を行うことを指します。

具体的には、借り入れを申し込んで来た人間に対してその人に信用を与えること、「この人はどれくらいの収入があってどういう人なのか、いくらまでなら信用取引で融資ができるか、そもそも融資自体は可能なのか」という具体的な内容を精査し、融資する金額を算出してその枠を与えることを指します。

与信審査について

与信のための審査にも種類があり、大きく分けて「初期与信」と「途上与信」というものが存在します。では、それぞれどういった内容の審査なのでしょうか。一つずつ見てみましょう。

初期与信とは

初期与信とは文字通り、カードローンや各種キャッシング、クレジットカード等に申し込んだ際の「契約時審査」を指します。この初期与信では大きく分けて「スコアリング」と呼ばれる各社独自の調査と、外部機関から提供される「個人信用情報」が活用されることになります。

途上与信とは

契約前に行われる初期与信に対するのが、契約後に定期的に行われる途上与信です。

これは端的に言うと個人信用情報などを基に「契約してからうちの支払いは焦げ付かせていないか?他のところで延滞や金融事故などの変な動きを見せていないか?また、勤務先を退職するなどして収入に変化はないか?」を定期的にチェックするものです。

この途上与信の結果次第では、今後の契約に影響を及ぼすこともあるため重要な要素のひとつです。

どういうことを審査する?

初期与信も途上与信も、それぞれスコアリングと個人信用情報を活用することはすでに触れました。では、具体的にはどういった項目を審査するのでしょうか。

まずスコアリングでは申込者の申告情報に基いて年収や勤務先などの他、

  • 住居の種別と所有者
  • 現住所に居住している年数
  • 固定電話の有無
  • 携帯電話の有無
  • 勤務先での勤続年数

などを細かく点数化する作業を行います。

スコアリングは加点方式で行われます。

例えば、住んでいる家が自分名義の戸建てなら財産があるという判定でプラス10点、家族名義なら実家住まいである程度保証が確保出来るということでプラス9点、賃貸に住んでいても5年以上同じところに住み続けていれば家賃の支払いに問題なしと判断されてプラス5点、固定電話が自宅にあればプラス2点、携帯電話を持っていればプラス1点・・・といった具合に、申込者のポジティブな情報を点数という具体的な数値に変えていくのが特徴です。

それに並行して行われるのが、個人信用情報機関から提供を受けた個人の信用情報を元にした調査です。こちらは次の様な情報をチェックします。

  • 他社でどういった契約をしているか
  • いくらくらいの借り入れを何社くらいから行っているか
  • 他社で延滞や金融事故などを過去に起こしていないかどうか
  • 契約時から更に申し込みや借り入れ、新規の事故などが増えていないかどうか(※途上与信時)

などをチェックし、途上与信の場合は特に「新規の申し込みや金融事故が発生していないかどうか、他社を含めた借り入れの総額が増加していないか」を重視して審査を行います。

与信枠とは

こうした信用調査や審査を経て初めて借り手側が得られるのが、各社から与えられた「与信枠」となります。この与信枠は途上与信で変動することがありますが、原則としてこの枠の範囲内であれば自由に借り入れやショッピングの利用が可能になります。

一般に言う「限度額」と同義です。参考: 極度額と限度額

与信枠が増えるのはどういう場合?

与信枠が増えるのは、多くの場合途上与信の際に他社との契約状態が良好で、自社の支払いについても延滞が無い場合です。
この状態を一定期間以上続けることで結果に裏打ちされた信用が積み重なることになり、その結果として「この人にはもう少し与信枠をあげても大丈夫だろう」ということで与信枠が増えるのです。

途上与信は定期的に行われ、多いところでは2~3ヶ月に一度のペースで途上与信を行うケースもあります。また、自分から与信枠を増やしてくれるように依頼する「増額申請」や「増枠申請」と呼ばれる申し出を行うことでも自発的に途上与信を行うことが出来ます。

この場合も、自社の支払いが最低でも半年から一年以上延滞なしで続いており、他社に関しても特に問題がない場合は与信枠が増加することになります。

与信枠が減るのはどういう場合?

では反対に与信枠が減ってしまうのは、どういった場合でしょうか。こちらも多くの場合は定期的な途上与信の際のチェックに引っかかることで発生します。

ほとんどの場合は与信枠が増えるケースと真逆のこと、つまり自社を含めた各社の支払いを延滞したり、新規の借り入れ申し込みや増額申請を頻繁に行っていたり、退職などで契約時と大きく収入状況が変化している場合などには与信枠が減ってしまったり、最悪の場合は強制退会というペナルティが待ち受けています。

最近では携帯電話の分割払いを延滞した場合もバッチリ個人信用情報に記録されてしまい途上与信の際にネガティブな印象を与えてしまいますので、各種の支払いは延滞が発生しないよう充分な注意が必要です。

まとめ

このように与信枠は契約時のみならず、契約してからも絶えず状況をチェックされ続けることで大きく変動します。

一般に信用を得るということは大変な苦労を伴いますが、きちんと信用されるような行動をしていればおのずと結果がついてくるものです。クレジットカードやキャッシングにも同じことが言えるのですね。

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