業績悪化で法人税が払えなくなり、ビジネスローンを利用した体験談

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小さな会社を経営して1年になる新米の経営者です。

元々はスマホゲームのアプリなどの開発を個人として小さく行っていたのですが、昨今のブームに乗っかる形で社員やお取引先が徐々に増えていったことで法人化し、昨年度はそれなりの収益をあげることが出来ました。社員にもある程度ボーナスなどを出してやることができ、私も社長として、若干ですが調子に乗っていたのかもしれません。

会社が納める税金である法人税だって、最初は「稼がせてもらっているんだから、税金くらい払って当たり前。法人税すら払えない様な経営者は失格だろう」くらいに思っていた部分があります。

法人税というのは会社をやっていれば毎年発生しますし、これが結構大きな額になることもしばしばです。と言うより、儲かっている会社ほどこの法人税が大きくなるのが一般的です。それを見越して、経験豊富な経営者の人たちは税理士さんを雇うなりして節税対策にもきちんと目を向けるのが常識です。

しかし私は新米経営者であること、完全にブームで舞い上がっている事で判断能力が鈍っており、この節税はおろか、法人税のための資金すらプールしていませんでした。税理士さんがついていなくても、きちんと経営の基礎を学んだ人はこのあたりの資金プールは常識だったと思います。

今でもつくづく、なぜあの時はあんなにバカみたいに楽天的な人間だったのだろうかと悔しい気持ちでいっぱいです。

ブームの終焉が尾を引いて資金がショート

そんなこんなで完全に調子に乗ってイケイケの経営者ぶっていたのも束の間、今度はアプリの業界でブームの終焉が見え始めました。

実はアプリというのは制作にものすごいお金がかかります。自社で全て生産からリリースまで行えるのがベストですが、当社では一部の作業を他の会社や外注のデザイナーさんに発注しており、アプリの売上が一定期間あがらなければ完全に資金がショートする危険性をはらんでいました。

そして、その危険性は実際に危険となって、私に襲いかかります。
見事にブームが完全鎮火してしまい、これまで安定していた売上がガタ落ちしたのです。これでは他の外注先へ支払う資金や従業員の給料でギリギリです。

そんな時期に覆いかぶさる様にしてやってきたのが、法人税の支払いです。

税金倒産だけは避けたい想い

当然こんな状態では法人税にまで手が回りません。会社が回っていた時には「はした金」だと本気で思っていた数十万円のお金も、今となっては全く自由になりませんでした。

このまま法人税が払えなければ会社が税金倒産してしまいますし、その前に情報が回って業界から干されてしまいます。経営者のネットワークというものは大変に恐ろしいもので、何処でどの社長同士がつながっているか本当にわからないものです。

さらに取引先の取引先が知り合いだった、というパターンもありますし、そもそも田舎の会社だと守秘義務があるはずの金融機関から情報が漏れてしまうケースもあるほどです。

とにかく、この状況が続けば我が社が危機的な状況にあると他にバレてしまうのは明白でした。そして、早急に何とかまとまった資金を用意しなければならないということもまた、明白だったのです。

この状況だけは絶対に回避しなければならない。私は社員に無用な心配を与えないよう普段は冷静を装い、一人の時には必死に考え抜き、そして一つの結論に達しました。

「そうだ、前に契約したカードローンがあるじゃないか」と。

ビジネスローンで資金を調達することに

私が以前、会社を作った時に契約してカードだけ持っていたビジネスローンがあったのでした。

さっそくウェブサイト上から現在の借入可能金額を見てみると、なんと10万円が借りられるという表示がありました。私はこれでも充分何とかなるのではないかと思っていましたが、今後の事を考えて限度額の増枠申請を行いました。

するとすぐに折り返しの連絡があり、会社の経営者から変わっていないことなどを簡単に確認され、経営者としての所得も現状では変化が無いことを証明すると、しばらくの保留音の後で無事に100万円までの増枠を頂くことが出来ました。

もちろんその後は一も二もなく事務所を飛び出して近くのコンビニのATMまで走り、そこから100万円を借り入れることになりました。

無事に危機を脱却、起死回生の逆転へ

この100万円は、今考えても非常に大きな100万円でした。

お陰様で私は無事に期日までに合わせる形で法人税の払込を完了することが出来、そして当面私個人が使わなければならないような資金についても借り入れた資金でやりくりすることが出来ました。

このお陰で他の取引先や同業他社にも資金事情が漏れることもなく、会社としての危機を脱却することが出来ました。
本当に感謝してもしきれない思いでいっぱいです。

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